大学院に進学するには、入学試験を受ける必要がありますが、受験時期は大学院によって異なります。入試時期を把握して計画的な学習計画を立て、試験に備えることが重要です。
今回は、一般的な大学院受験の時期と、それに伴う対策スケジュールについて解説します。一般的な受験までの流れを知り、受験までのスケジュールややるべきことを明確にしましょう。
大学院受験の時期は?
初めに、一般的な大学受験の時期について解説します。
秋と春に入試が行われるのが一般的
多くの大学院では、秋季入試(8〜11月頃)、春季入試(1〜3月頃)のどちらか、あるいはその両方で実施されます。
中央大学では、秋季試験は9月〜10月、春季試験は1月〜2月にかけて行われています。なお、中央大学の在学生を対象とした特別選考入試については、4月にも実施されます。
一般的な試験科目は、1次試験は外国語科目(英語等)と専門科目の筆答(筆記)試験で、2次試験は口頭試問・面接が一般的です。
受験方式によっては時期が異なる
最近は、一般入試だけでなく、推薦入試や社会人入試、外国人留学生入試など、さまざまな受験方式があり、受験方式によって試験の時期が少しずつ異なります。
例えば、中央大学では下記のような受験方式を用意しています。
※下記の受験方式は一例です。研究科によって実施の有無が異なります。
受験方式 | 試験日 |
一般入試(秋季試験) | 9月〜10月 |
一般入試(春季試験) | 1月〜2月 |
特別選考入試:早期に大学院進学を希望する学部学生を主な対象にした、書類審査と口述試験(面接)のみの入試 | 4月、9月〜10月、1月~2月 |
社会人特別入試:実務経験等を活かし研究を行うことに意欲のある社会人を対象にした入試 | 9月〜10月、または1月〜2月 |
自己推薦入学試験 (※理工学研究科) | 7月と2月 |
中央大学大学院 2022年度大学院入学試験日程
https://www.chuo-u.ac.jp/admission/gschool/schedule/
このように、受験方式や試験日はバラバラであるため、進学したい大学院・研究科の受験方式と出願資格を確認し、早めに受験対策を開始しましょう。
大学院受験の主な対策スケジュール
大学院を受験するにあたって、いつ・どのような手順で準備を進めるべきかを紹介します。
進学したい大学院の入学試験までのスケジュールを知り、余裕をもって対策を進めておきましょう。
情報収集をする【6〜9ヶ月前】
初めにやるべきことは、入試の時期や筆答(筆記)試験の科目や、各大学院でどのような内容を研究できるかなどの必要な情報の収集です。情報収集をしながら、特に自分の研究したいことが実現できるかを確認しましょう。
大学院を選ぶ上でチェックしておきたい項目は、以下の通りです。
・大学院・研究科で研究できる・学べる内容・設置授業科目(カリキュラム)
・教員の専門分野
・学費
・試験科目
・入試日程 など
収集した情報を比較して、最終的な志望大学院を絞り込んでいきます。特に、自身の研究したいテーマについて指導してもらえる教員がいるかについては、時間をかけてよく調べておきましょう。
研究計画書の作成【4〜6ヶ月前】
入試の4〜6ヶ月前には、研究計画書の作成に取り掛かりましょう。研究計画書は、出願に必要な書類の1つで、自分が大学院に入ってから研究したいテーマについてまとめたものです。作成時には、研究の意義や内容を分かりやすく整理することが大切です。また、自分の経験を踏まえたオリジナリティのある研究内容にすることも重要なポイントとなります。
筆答試験対策【3〜4ヶ月前】
大学院入試の筆答試験の対策は入学試験の3〜4ヶ月前を目安に、早めに始めるといいでしょう。
筆答試験では、外国語科目と専門科目(論述)の試験が行われるのが一般的です。外国語科目の多くは英語で、英文の読解がよく出題されるので、速読力と読解力が必要になります。また、外国語試験はTOEICやTOEFLなどの結果で免除になる場合もあるので、事前に入試要項などで確認しておきましょう。
専門科目は研究科によって内容は異なりますが、専門分野の知識を問う試験もあれば、論理的な文章を書く力を試すような論述の試験もあります。過去問を参考にしたり、受験した先輩に話を聞くなどして、必要な対策を打つことが重要です。
大学院入試でのTOEICについての注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/news/2021/10/56912/
口述試験(面接)対策【1〜2ヶ月前】
筆答試験のあと、口述試験(面接)が行われます。入学試験の1〜2ヶ月前を目安に、面接対策も開始しましょう。面接は、受験者全員に実施する場合と、筆答試験の合格者だけに実施する場合があります。
口述試験では、基本的に志望動機と事前に提出した研究計画書に対しての質問が重点的に行われます。面接までに、研究計画書を何度も見直しておきましょう。
まとめ:受験に間に合うよう計画的に対策しよう
大学院入試は、時間があるようで限られています。受験対策は、大学の授業や卒業論文と並行して行うので、きちんと計画を立てて対策をする必要があるでしょう。入学試験に向けてやるべきことを明確にし、十分な対策をした上で試験に臨みましょう。
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https://www.chuo-u.ac.jp/admission/gschool/guidebook/