大学院進学

大学院はどんな目的で進学する?目的を持つ必要性を解説

大学院へ進学する目的は、専門知識の習得や学位の取得など人それぞれです。大学院への進学を検討する際には、あいまいな動機ではなく、明確な目的を持って進学するかどうかを判断することが大切です。

本記事では、大学院生を対象に実施した大学院進学の目的に関する調査結果や、進学の目的を明確にするためにやるべきことを紹介します。

大学院に進学する目的

大学院に進学する目的は、主に以下のような内容が挙げられます。

  • 興味関心の探求や専門知識の習得
  • 専門職への就職
  • キャリアアップ・キャリアチェンジ

興味関心の探求や専門知識の習得

学部で学ぶ中で興味関心を持った内容について、さらに深く探求・研究する目的で進学する人が多い傾向です。大学院では学部と違い、大学院生という立場でありながら一人の研究者として自身の専門分野を探求し、研究活動を進めていくことになります。大学院では大学院生の研究活動をサポートする環境が整っているので、学びを深めやすいでしょう。

専門職への就職

専門職への就職を目指す場合、大学院で高度な専門性を身につけ、修士号・博士号を取得していないと応募できないケースが多々あります。専門職の代表例は以下の通りです。

  • 大学教員
  • 研究機関の研究員
  • 国際公務員(国際機関の職員)

上記の職業は、大学院を修了し、専門性を深めていることが最低条件とされる場合が多い傾向です。

キャリアアップ・キャリアチェンジ

社会人の場合は、キャリアアップ・キャリアチェンジして特定の職業や役職に就くために大学院へ進学する人もいます。例えば、管理職や経営陣に加わる際には会計や経営、マーケティングなどの高度な知識が求められます。こうした実務で役立つ知識を身につけることを目的として、企業で就業経験を積んでから大学院へ進学する人もいます。

大学院での学びの経験や取得した学位は、就職活動だけでなく就職した後の昇進・キャリアアップにも活かされます。

大学院での学び・研究を活かした進路について詳しく知りたい方はこちら

理工学研究科の資料請求文系研究科の資料請求 

大学院生はどんな目的で大学院に進学している?

全国大学生協連は、大学院生の進学目的に関する調査結果を発表しました。その調査結果によると、大学院生の進学目的は以下2つの回答が多くを占めていました。

高度な専門知識や技能を身につけたかった:63.3%(文科系62.4%・理工系64.2%・医歯薬系57.8%)
自分の興味をより深めたかった:53.3%(文科系64.3%・理工系51.1%・医歯薬系49.5%)

また、理工系では「就職に有利だと思った」が 56.3%(文科系16.1%・医歯薬系33.8%)
「進学するのが当たり前だと思っていた」も35.9%(文科系6.7%・医歯薬系 25.8%)という回答も多くありました。

この結果から、興味関心を探求したい・専門知識を習得をしたいという目的で大学院へ進学する人が多いことがわかります。

参考:第11回全国院生生活実態調査|全国大学生協連

大学院進学で目的を持つことが重要な理由

大学院へ進学するときには、明確な目的を持つことが重要です。大学院は学部と違って研究内容の専門性が高く、高度な知識や能力が必要とされるため、日々の学習や研究は容易ではありません。

学部では教員からの講義を聞くスタイルの授業が多いものの、大学院では基本的に自ら主体的に研究を進める必要があり、研究に対する意欲や根気強さも求められます。そのため、学部と同じような姿勢・モチベーションでは大学院での高度な研究を行うのは難しいでしょう。

また、大学院入試では多くの場合で面接(口述試験)が行われ、そのなかで進学目的が質問されます。そこで曖昧な進学目的を回答してしまうと進学意欲を疑われてしまう可能性があります。大学院進学の志望に至った経緯や取り組みたい研究内容、今後のキャリアなどを明確に話せれば、意欲が伝わりやすいでしょう。

大学院に進学するメリットを知りたい方はこちら

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大学院に進学する目的を明確にする方法

大学院に進学するときには目的を明確にすることが重要です。ここでは、大学院進学の目的を明確化するための3つの手段を紹介します。

  • 自己分析をする
  • 気になる大学院説明会に参加する
  • 先輩に話を聞く

自己分析をする

まずは自己分析をして、大学院に進学したいと思ったきっかけは何か、大学院進学が自身のキャリアに必要なのかを考えてみてください。自己分析の結果、学部での学びをさらに深めたい気持ちがある場合や、研究職や技術職といった高い専門性が必要とされる職業に就きたい場合は大学院への進学を検討するとよいでしょう。

大学院に進学する目的がはっきりしないなら、学部を卒業した後に就職するのも妥当な選択肢です。自身が今後どのようなキャリアを歩んでいきたいのかを明確化し、そこから大学院進学の必要性や目的を考えることが大切です。

気になる大学院説明会に参加する

大学院説明会は、大学院進学を検討している人に向けて、必要な情報を提供する場です。説明会では、大学院全体の特徴、各研究科の特徴、研究指導体制、入試情報などを把握できます。

大学院説明会は、ホームページや請求した資料だけではわからない詳細な情報を把握できる点がメリットです。例えば、受験に向けた準備のアドバイスや教員・大学院生の生の声を聴けることもあります。大学院説明会に参加すれば、大学院とはどういった場なのかを知ることができ、進学の目的を明確にしやすくなるでしょう。

大学院説明会について詳しく知りたい方はこちら

https://graduate.chuo-u.ac.jp/media/index.php/2022/04/28/graduate-school-information-session/

先輩に話を聞く

大学院は、研究科や指導を受ける教員(指導教授)によって研究指導の進め方や研究室の雰囲気は大きく異なります。そのため、指導を受けたい教員から実際に指導を受けている先輩などから事前に話を聞いておくとよいでしょう。先輩の大学院進学の理由や取り組んでいる研究内容を質問しておくと、大学院での研究のイメージがしやすくなり、目的の明確化にも役立ちます。

なお、大学院生に直接話を聞ける機会は、大学院説明会のなかで設けられているケースもあります。

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まとめ

大学院への進学を検討するなら、まずは自己分析をして「なぜ進学したいか」「進学してどのようなキャリアを歩みたいか」を考えてみましょう。大学院へ進学する必要性や目的が明確だと、大学院で行う研究や修了後のキャリアもより充実したものとなるでしょう。

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